家族との面談がうまくいかなかった日に、医療ソーシャルワーカーに向いてないのではと考えてしまうことはありませんか。
私も入職前は、相談員の仕事が自分に務まるのか不安でした。
実際に家族と面談をすると、先輩の見学で分かったつもりになっていたことが、自分ではできずに混乱しました。
この記事では、その経験をもとに、面談で学び直す点と、働く環境として相談すべき点を整理します。
医療ソーシャルワーカーに向いてないと悩んだ面談の経験

私が想像以上に難しいと感じたのは、家族との面談です。
入職当初は先輩の面談に同席し、その後、学校で学んだ面接技法と先輩の対応を参考に自分でも面談をしました。
見学ではできそうに思えたのに、実際には複数のことにつまずきました。
介護保険の説明と家族の主訴の把握ができなかった
自分が面談すると、介護保険の説明が不十分になってしまいました。
それに加えて、家族が何を一番相談したいのかもつかめず、想定していない質問を受けて混乱しました。
知識を持っていることと、相手の状況に合わせて説明しながら話を聴くことには違いがありました。
この経験を振り返ると、面談全体を失敗とまとめるより、知識、説明、話の聴き方を分けて考える必要があると感じます。
先輩の言葉だけでなく判断の理由を学ぶ
先輩と同じ言葉を使っても、相手の反応や質問は同じにはなりません。
これから面談を学ぶ方には、なぜそこで質問したのか、何を確認してから説明したのかまで先輩に聞く方法を勧めます。
同席の際は院内の手順に従って患者や家族への説明と了承を確認し、面談後に指導者と振り返りましょう。
MSWの面談を振り返るときは困った場面を分ける

向いてないという感覚だけでは、次に何を変えるか決めにくくなります。
私の面談経験なら、説明する知識が足りなかった点と、家族の困りごとをつかめなかった点は、別の課題として扱えます。
次の項目は、指導者と振り返る際に使える確認例です。
- どの制度の説明で言葉に詰まったか
- 相手が一番困っていたことを確認できたか
- 分からない質問をその場で抱え込まなかったか
- 次回までに誰と何を確認するか決めたか
分からない質問には確認してから返答する
想定外の質問に、その場で答え切ろうとする必要はありません。
例えば、制度の適用条件が分からなければ、確認が必要な点を伝え、誰に確かめるかと返答の目安を相談します。
曖昧な説明を続けるより、分かっていることと未確認のことを分ける方が、次の対応を整理できます。
ただし、緊急性のある相談や安全に関わる内容は、自分で保留を決めず、速やかに上司や担当職種へ共有してください。
一度にすべて直そうとせず次の面談の目標を絞る
私の経験をもとに目標を立てるなら、次の面談では家族が一番困っていることを最初に確認する、といった形が考えられます。
例えば、今の生活で一番心配なことは何かを尋ね、聴き取った内容が合っているか確かめてから、必要な説明につなげます。
これは面談の進め方の一例であり、相手の状態や相談目的に合わせて調整してください。
振り返りの記録は職場のルールに従い、個人用のノートなどに患者を特定できる情報を残さないようにします。
医療ソーシャルワーカーの適性と勤務環境を分けて考える

仕事がうまくいかないときには、学習の課題だけでなく、無理のある勤務が続いていないかも確認したいところです。
私は面談の難しさとは別に、残業が続く働き方を自分には合わないと感じた経験があります。
仕事そのものへの関心と、今の勤務条件で生活を続けられるかは、別々に振り返れます。
私には仕事以外の時間が持てない生活がつらかった
以前の職場では、始業前の30分と、終業後の1〜2時間の残業が当たり前になっていました。
帰宅して食事をして寝るだけのような生活が続き、仕事をするためだけに生きているように感じました。
自分の時間も欲しかったため、この働き方は合わないと思いました。
これは私が経験した勤務状況であり、すべての医療ソーシャルワーカーが同じ働き方をしているという意味ではありません。
入職前に聞いた勤務時間と実態が違うこともあった
私の職場は8時半始業でしたが、入職後に上司から8時には仕事をするように言われました。
入職前に出勤時刻の目安を確認していたにもかかわらず、聞いていた話と違うと感じました。
勤務時間を確かめる際は、建物に着く時刻だけでなく、実際に業務を始める時刻、勤怠の記録方法、始業前の業務の扱いまで聞いておくと、認識の違いを減らす材料になります。
今の職場で困っている場合も、実際に働いた時間と業務内容を整理して相談してください。
新人MSWが相談するときに伝えたいこと

相談では、向いてない気がするという思いに加え、困った場面を一つ具体的に伝えると、指導や業務調整の相談につながります。
面談の指導を求めたいのか、担当量を調整したいのかによって、必要な対応は変わります。
以下は相談するときの伝え方の例です。
面談のつまずきは見てもらいたい場面まで伝える
例えば、介護保険の説明中に質問が重なり、家族が一番困っていることを確認できなかったので、次の面談に同席してほしい、と伝えます。
説明内容を一緒に点検する、面談後の振り返り時間を設けるなど、受けたい支援を相談してください。
医療ソーシャルワーカー業務指針でも、教育や研修などを通じた資質の向上が示されています。
学びを個人の努力だけに任せず、職場で指導を受ける方法を確認したいところです。
体調への影響が続くときは健康面の相談を優先する
眠れない、食事が取れないなどの不調が続く場合は、適性の答えを出すことよりも、産業医や医療機関への相談を優先してください。
職場で話しにくい場合には、厚生労働省のこころの耳で働く人向けの相談窓口を確認する方法もあります。
出典:厚生労働省 こころの耳
医療ソーシャルワーカーに向いてないと感じる人の疑問

ここまでの振り返りに加えて、経験年数ややりがいをどう受け止めるかも迷いやすい点です。
続けるかどうかを急いで決める前に、自分が判断に使っている基準を確かめてみてください。
何か月できなければMSWに向いてないのでしょうか
一律の月数で適性を判断することはできません。
担当業務や指導体制が異なるため、指導者と今の課題や到達目標を具体的に確認しましょう。
一方で、体調の悪化や勤務上の問題があるなら、慣れるまで待つことだけを目標にしないでください。
感謝されてもうれしく感じられない日は問題でしょうか
私自身は、面談後や退院・退所の際に感謝を伝えてもらい、誰かの役に立てたことをうれしく感じました。
ただし、感謝の言葉をもらえるか、その日にやりがいを感じるかだけでは、支援の質や適性は決まりません。
本人の希望を確認できたか、必要な連携ができたかなど、支援の過程も指導者と振り返ってください。
まとめ:医療ソーシャルワーカーに向いてないと決める前に

新人時代の私は、先輩の面談を見てできそうに思っても、実際の説明や質問への対応で混乱しました。
その経験から、できなかった場面を具体的に分けることが、学び直す点を考える手がかりになると感じます。
同時に、長い残業で自分の時間が持てないという問題は、面談の技術とは別に相談が必要です。
まずは最近の面談で困った場面を一つ選び、次回はどこを見てもらいたいかを先輩や上司に伝えてみてください。
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